【@呼吸療法認定士対策】人工呼吸器の構造と保守①

人工呼吸器の構造と保守

こんにちわ~!カロンです

今日は生命維持装置のひとつ人工呼吸器の構成と保守について復習します。

突然ですが…ここで第一問!

人工呼吸器の配管アセンブリはおねじ式とヨーク式の二種類ある。〇か×か?

この記事を読んで頂けると、上の問題の答えとともに以下のことが分かるようになります!

  • 人工呼吸器の基本構造
  • 配管アセンブリとは?配管アウトレットにはどんな種類がある?
  • コンプレッサ搭載人工呼吸器とは?

それでは今日も、カロンさんと一緒に勉強していきましょう♪

人工呼吸器の基本構成は3つ!

人工呼吸器の基本構造は、以下の3つで構成されています。

  1. 駆動(動力)源接続部
  2. 人工呼吸器本体
  3. 呼吸回路

今回は駆動(動力)源接続部について詳しく解説していきます!

駆動(動力源)源、配管アセンブリとは?

人工呼吸器の駆動源には以下の2つがあります。

  1. 電気
  2. 医療ガス(酸素・治療用圧縮空気)

これらの人工呼吸器の駆動に必要な駆動源に接続するための電源コードやバッテリー、酸素・空気配管(ホースアセンブリ)のことをまとめて駆動(動力)源接続部といいます。それでは駆動源について詳しく解説していきます!

電気

人工呼吸器は壁コンセントに接続することで、機械を動かすために必要な電気の供給を受けています。人工呼吸器は患者の生命維持に直接かかわる為、非常電源(赤または緑コンセント)に接続することになっています。また現在販売されている病院用の人工呼吸器の多くのは内部バッテリーを搭載していることが多く、停電時や患者移送時などには内部バッテリーの電気を利用して駆動しています。

非常電源(赤コンセントと緑コンセント)

医療ガス(酸素・治療用圧縮空気)

医療ガスには酸素と治療用圧縮空気があり、誤接続を防止するために、それぞれ緑(酸素)黄色(空気)に色分けされています。他にも、誤接続防止のために壁配管(アウトレット)と配管ホース(ホースアセンブリ)先端アダプタの形が、同じ種類でないと接続できないようになっており、この機構にはピン方式とシュレーダー方式の2つの方式があります。

医療ガスアウトレットの種類

前項でお話しした通り、医療ガスアウトレットの形には以下の2つがあります。

ピン方式

医療ガスアウトレット(ピン方式)

シュレーダー方式

医療ガスアウトレット(シュレーダー方式)

ただしピン方式の場合は、ピンが折れてしまうと誤接続出来てしまうので、使用後点検の時などに、ピンが緩んでいないか確認チェックしましょう!

また人工呼吸器をレンタルする場合は、レンタル会社からホースの種類について確認されることがあるので、事前に自分の施設がどちらの方式を使用しているか知っておくといいと思います。

答え合わせ

さてもうお分かりですね?

第1問の答えは・・・×です!

解説をすると、おねじ式、ヨーク式はガスボンベの誤接続を防ぐ機構です。

医療用ガスボンベ(ヨーク式)

図のようにヨーク式ではガスごとにピンの位置が異なる為ヨーク式のバルブに切り替えることで、医療ガスの取り違えを防ぐことができます。

おまけ・コンプレッサー搭載人工呼吸器とは?

駆動源の一つとして医療ガスである、酸素と治療用圧縮空気についてお話ししました。しかし皆さんの施設では、酸素配管しか搭載されていない人工呼吸器を見たことがありませんか?

コンプレッサー搭載人工呼吸器(Servo-air)

酸素配管しかないと、100%の酸素投与しかできないのでは?と不安になりますが、

安心してください。

これはコンプレッサーという圧縮空気をつくる装置を搭載した人工呼吸器で、空気配管に接続しなくても、空気を供給できる仕組みになっています。

少しマニアックなことを話すと、コンプレッサーの種類には代表的なものとして、タービン式とブロア式があります。人工呼吸器のメーカーによって圧縮空気を作る方式を工夫されており、静音性や供給ガスのパワーがそのまま人工呼吸器の性能に直結します。

コンプレッサー搭載式人工呼吸器の特長として、酸素ボンベがあれば搬送用の人工呼吸器に付け替えずに、連続的に検査や他院への搬送に使用できるという点です(ただしバッテリーを搭載している機器に限ります)。

今日のまとめ

それでは今日のまとめです!

  • 人工呼吸器の基本構造は①駆動源接続部②人工呼吸器本体③呼吸回路の3つ!
  • 医療ガスアウトレット(壁のやつ)とホースアセンブリの誤接続を防ぐ機構は、①ピン方式と②シュレーダー方式がある!

長くなってしまいましたが今日はここまで!!

今日も勉強お疲れさまでした~!!!

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